小松亮太(Ryota Komatsu)

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バンドネオン講座 VOL.1
バンドネオン講座 VOL.2
バンドネオン講座 VOL.3
バンドネオン講座 VOL.1
今回のAbout Tango のコーナーは「バンドネオン講座」と題しまして、タンゴの主役楽器・バンドネオンについて詳しくご紹介します。
バンドネオンってどんな楽器なの?という質問を方方から頂くので、今回は皆さんが疑問に思っていらっしゃるであろう事も含めて、バンドネオン奏者の早川純さんにお話を伺いました。
ボリュームたっぷりの3回シリーズでお届けします。

バンドネオンの概要】
1.どんな楽器?
バンドネオンはリードオルガン、アコーディオンなどの楽器をもとに作られた楽器です。
形はアコーディオンに似ていると言われることが多いですが、音色は独特なものがあります。
また、この楽器は構造上、雅楽に使われている笙という楽器や、ハーモニカと同じ系統に分類されます。
2.バンドネオンの生まれた国は?
実は面白いことに、アルゼンチンではなく、ドイツで生まれた楽器です。
1821年、楽器商のハインリッヒ・バンドによって発明されました。
バンドさんの作った楽器なので、バンドネオンという名前になったということです。
3.バンドネオンは最初からアルゼンチンタンゴの楽器だった?
バンドネオンは最初は、教会で演奏される携帯用オルガンの役割を担っていました。
それがなぜアルゼンチンに渡ったのかは詳しくは不明ですが、船乗りがドイツからアルゼンチンに持っていったのがきっかけになった、というのが有力な説です。
4.ディアトニック・バンドネオンの構造上の概要
※ディアトニック・バンドネオンとは現在アルゼンチンタンゴの演奏に多く使われている種類のバンドネオンです。
今回は早川さんがディアトニック・バンドネオンを使ってらっしゃるので、この楽器について説明します。


バンドネオン 音域
音域:5オクターヴに半音欠ける範囲
蛇腹:1メートル近く伸びます
ボタン数:右38個 左33個
特徴:同じボタンを押していても、蛇腹を押した時と引いた時では違う音が出る。
ボタンの並びがピアノのようにドレミファソ…の順番ではなくて、ばらばらな並びである。
以上がこの楽器についての概要ですが、これから詳しくご説明いただくのは、小松亮太バンドネオンを習い、そして現在では自身のバンドも結成し、様々なところで活動の幅を広げている、早川純さんです。
1980年、埼玉県生まれ。5歳よりピアノを始める。大宮光陵高校音楽科ピアノ専攻を経て、東京芸術大学音楽学部楽理科に入学。大学在学中、19歳の時よりバンドネオン小松亮太に師事。2002年より、アコーディオン奏者cobaの呼びかけで始まったベローズ・ラバーズ・プロジェクトに参加、同企画によるCDにも参加している。(『my ジャバラ way 』東芝EMI TOCT-24875)2003年暮れには、バンドネオンの巨匠L.フェデリコ・オルケスタの日本公演ツアーに小松亮太と共に参加。2004年、自身のタンゴトリオ・バンドによる初のツアーで、沖縄−宮古島へ行き好評を博す。現在、早川純タンゴトリオの他、小松亮太&オルケスタ・ティピカ、タンゴクリスタル、喜多直毅バンド、会田桃子バンド、スタジオ等で活動中。

早川純


全体図


右手側


左手側
これがバンドネオンです。重さは6,7キロもあります。意外に重いです。

右手側についているレバーを押して、蛇腹の中の空気を抜きます。
基本的な奏法はボタンをおして、蛇腹を押したり引いたりするのですが、

ここを叩いて打楽器のような役割をすることもあります。

また、ボタンを爪でひっかくような奏法もあります。
ボタンの並び方は、僕の使っているディアトニック・バンドネオンだとこのようになっています。
(ボタンの数字が隣の五線譜の下の数字に対応しています)
☆左手 蛇腹を引いた時
☆左手 蛇腹を押した時
☆右手 蛇腹を引いた時
☆右手 蛇腹を押した時
図を見ていただければお分かりだと思いますが、同じボタンでも蛇腹を押したときと引いたときでは全く違う音が出るんですよ。

さて、ここでどれくらい並びがばらばらかををお見せするために、ドレミファドラシドひいてみますね。
☆ド
☆レ
☆ミ
☆ファ
☆ソ
☆ラ
☆シ
☆ド
こんなかんじで、ほんとにばらばらな並びなんです。
Qこのような不思議な並びで、何かいいことはあるんですか?
なんでこんな不思議な並びをしているんですか?
Aそうだなぁ。このような並びでいいことといえば、例えば和音を出すときに、音域が広すぎて例えばピアノなんかではとても手が届かないような和音も場合によっては隣同士のボタンを押していれば音が出る、ということもあります。
どうやったらよりよい響きの音になるだろうかということを職人さんが一生懸命考えた結果このような並びになったのではないかということは聞いたことがあります。
次回に続く
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