小松亮太(Ryota Komatsu)

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ABOUT TANGO VOL.2タンゴ講座
1.タンゴ・ダンスの誕生[文:高場将美]
タンゴの「心」は、まず最初はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの場末で、苦しみや怒りを発散させるための娯楽として、野性的なダンスの姿をとって生まれました。

その「心」は、ダンスに付随する音楽が発展・充実するにしたがって、ブエノスアイレスの一般人(大多数が中流以下の貧しい人です)の、あらゆる感情を取りこみ、広く豊かな心になりました。その感情の表現者、タンゴの楽器たちをご紹介しましょう。

☆ギター☆
アラブの血を引き、中世スペイン生まれ。ギターは、タンゴのリズムをつくった、おそらく最初の楽器です。その後、楽団の編成が大きくなると、ピアノとコントラバスに、リズム・セクション(?)の座をゆずり、ギターはソロ歌手の伴奏で活動します。(エレキギターについては、次回の「タンゴの根とピアソラ」の記事でご紹介します)

☆ヴァイオリン☆
タンゴでは、小さな酒場でダンスの伴奏をしていた時代も、メロディの主役でした。ピツィカート(弓を使わず、指で弦をはじく)奏法も、昔のタンゴ・リズムに活気を与えました。

☆フルート☆
1900年前後のタンゴの基本編成は、フルート+ヴァイオリン+ギターによるトリオです。その後、タンゴの心の表現に中音・低音が必要になり、バンドネオンに負けてしまいました。

バンドネオン
ドイツで発明されました。ピアソラほかタンゴ音楽家は、この楽器は教会の重厚な音楽を奏でる楽器オルガンの、携帯用として考案されたと言っています。音の出る原理は、ハーモニカやアコーディオンと同じです。感傷的なふるえと、魂の奥底にまでひびく低音のうなりで、この楽器は、タンゴの心の「声」だと認められ、1910年代からタンゴ・サウンドのシンボルになりました。

☆ピアノ☆
19世紀の高級サロンでは、ソロでタンゴ・ダンスを伴奏していました(高価すぎて酒場には買えなかった)。より普及した(サイレント映画の伴奏にも使った)1920年代から、タンゴ楽団の中核になりました。ギターは「小さなオーケストラ」だそうですが、ピアノはもっと大きい!

☆コントラバス☆
タンゴの最低音。――1910年代から、タンゴにはダンスの伴奏だけでない音の豊かさが必要になり、ギタリストの多くがコントラバスに転向しました。ヴァイオリン+バンドネオン+ピアノ+コントラバスが、いまもタンゴ演奏の基本形です。

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